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2006年11月10日 (金)

本に打ちのめされた

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 すごい本に出会った。まさに「本との正面衝突」という感じを本当に感じた。僕は打ちのめされた。
 なにがって米原万里著「打ちのめされるようなすごい本」を読んでの感想だ。この本自身が「打ちのめ」している。これでもか、と。

 米原万里さんは今年5月に逝去された。その直前,僕が所属している日本ジャーナリスト会議の集会にパネラーとして参加していただく予定だった。しかし,その当日、癌の再発で緊急入院。パネラーとして参加していただけなかった。そして死去。誠に残念である。

 米原さんはロシア語の通訳として有名だ。幼い頃プラハのロシア学校にいたという。もちろんロシア語は堪能。書評もご自身で選んだのだけではないと思うが、ロシアや東欧の事を書いたものが多いし、猫や犬のこともかなり書評している。

 その「遺稿集」というか、彼女の書評「1995年から2006年までの全書評」と「腰巻き」にはうたっている。
296冊以上の書評が索引を入れて535ページになっている。こんなにまとまると「読書の指針」のようだ。書評された本も猫の本,犬の本、ブレジネスやスターリンに関する本、禿やおならの本、バルカン半島の本など多岐に渡り、ついには辞書の書評まである。ただ,食べ物についての本の書評は皆無に近い。もちろん,推理小説の書評もあるが。

 そしてその中で米原さんは齋藤美奈子「読者は踊る」の書評で書評する姿勢の難しさを「実は楽しいんだよ」といいつつ「やはり本命と心に決めた本を、簡単に諦められないというのも恋と同じなのだ。だから私の下手な推薦文に惑わされずに、とにかく読んでみて!読みなさい!読むんだ!読め!読んでください!」と叫ぶ。

 大変な読書家。よくこんなに読む時間があったと思う。
 僕ももっと真剣に本を読まなくてはいけないなあ、とつくずく思う。

「打ちのめされるようなすごい本」文藝春秋社 2286円+税
2006年10月15日第1刷
2006年10月30日第2刷

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コメント

 私って、本を読まない人なのですが。。。何度か努力したのですが。。。続かないのです。。。
どうしてでしょう?
集中力の問題かな。。。
でも、米原万理さんのこと、先日、テレビで特集をしていて、素敵な女性だな~と、思いながら見てました(*^^*)

投稿: 幸せ | 2006年11月14日 (火) 13時31分

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