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2006年11月 5日 (日)

食と農について学ぶ

 このところ、体調が思わしくなく「どこか気分転換に出かけたいな」と思ていたとき東海大学の伊藤洋子教授から「福井で農業の勉強会があるけど行かない?」と誘われた。
 食べる事が大好きな僕としては農業については多いに関心があるし、気分転換もしたい時のお誘いだったので、二つ返事で行く事にした。

 11月2日の早朝、自宅を出発。9時47分に北陸本線の武生駅で下車。そこからは係の人の車で池田町まで約30分。そこには「日本農村力デザイン大学」の看板がかかっている。池田町なのに「日本」とつけたのも凄いし,なんといっても「農村力」という言葉が凄い。主催者の決意のほどが良く分かる。
 
 既に講義は始まっていた。生徒は僕を入れて25人。講師は、宇根豊さん。福岡県の方で「百姓仕事が自然をつくる」や「田んぼに学校・入学編」など著書も多数あり,また現役の百姓として生活する一方、NPO法人「農と自然の研究所」を運営している方だ。僕も宇根さんの本は2〜3冊だが読んで「その通り!」と思った事があるので楽しみにしていた。

 宇根さんは田んぼにいる虫たちについて話した。田んぼには1000〜1300の虫がいて,そのうち100が害虫。300が益虫。残りは「ただの虫」だそうだ。そして,田んぼには害虫がいるからそれを食べる益虫がいるし、「ただの虫」は田んぼや畦を生活の場にしている。だから田んぼは単に人間が食べる米だけを作っているのではない、という。また、JR東日本の駅弁「O-bento」はカリフォルニア米で、その弁当を買った乗客は新潟平野の田んぼを見て「きれいだな」と感激しながらカリフォルニア米とアメリカ産の野菜を食べている。これでは日本の農業はだめになる。など話す。


 そして、ご飯一杯は3000〜4000粒の米があり、それは稲株3株分。それはオタマジャクシ35匹だと言う。びっくりだ。ご飯一杯がオタマジャクシ35匹とは。ちなみにミジンコは5093匹。メダカ1匹=ご飯83敗。小サギ1羽=ご飯15万杯だそうだ。

 昼食は地元のお母さん手作りのお弁当。野菜がおいしい。むかご、里芋、漬け物、天ぷら、山菜、そして何よりも米がうまい。量もどっさりあって「全部食べきれるかな」と思っていたが何の事はない、お代わりをしてしまった。この米と野菜は池田町で出来たもので、肥料は生ゴミを中心としたたい肥、野菜も有機野菜だそうだ。満腹!感激!

 午後はフィールドワーク。近くの田んぼに行き、そこの畦に生えている花や実のついた草が何種類あるか採集をする。生徒も先生も一緒になって花や実のついた草をさがす。始める前に宇根先生は「何種類位あると思うか」と質問。20種類、30種類、40種類とみんな適当に答える。「もう秋もおしまいになってきたのであまり多くはないでしょう。50種類あったら池田の田んぼは優秀だ」と先生。高校1年のとき生物の授業で学校の周りの草花を調べた事を思い出す。

 終わって白、黄、赤、青、その他、と花の色で分類。僕は色弱なので分からない色がある。全員のが分類された。宇根先生が一つ一つは名を取って解説をする。「全部は覚えられないですよ」と先生がいう。僕は草の名前を書き留める。後で図鑑で調べ,自宅の周りの草の種類を調べようと思う。どれだけ「自然力」のある街なのか調べよう。
 さて、すべて終わって数えたらなんと45種類も。これには宇根先生もびっくり。「自然力」のある田んぼなんだ。

 次は「田の虫探し」。稲刈りも済み、水を落とした田んぼの中に,どんな虫がいるのか探す。
 飛び入り参加した小学生が愛嬌を振りまく。
 土の上にはドヨウ鬼グモや子守りグモなどが動いている。また,畑の上ではおいしそうなバッタが飛び交っている。ここでは「昆虫採集」はしない。

 終わって僕たちはマイクロバスに分乗して宿舎に行く。荷物を置いてまたバスに乗り,近くの温泉で汗を流す。いや〜疲れたが気持ちのいい疲れだ。宿舎に戻り夕食。ビールと地酒。ここでも野菜とご飯がどっさり出る。旨い!久しぶりにうまい煮物や野菜を食べる。食事が済むといろりの周りにみんな集まって飲み直し。夜もふけてきた。

 翌日は朝食後、池田町のたい肥工場の見学。家庭の生ゴミを週3日ボランティアが集め、たい肥工場に集める。その生ゴミをここで牛糞と混ぜてたい肥にし出荷する。それを使うのは池田町の農家だ。まさに生産者と消費者が一帯となっている。昨日の会場に戻って町の辻勝弘さんの池田町の地域資源循環型農業のお話を聞く。パワーポイントを使った解説は、この街も良さやつらさを明確にする。

 そのあと「アグリビジネスが脅かす食の自給と安全」をテーマに天笠啓裕先生の講義。僕は半分眠たく半分しっかり状態で眠ったり起きたりしながら話を聞く。1995年のWTO(世界貿易機関)体制が始まった事が大きな転機との事。確かにその後はBSEや遺伝子組替え(GM)など問題となる事が出てくる。そしてアメリカの種子会社モンサント社による環境破壊などが話される。びっくりの連続。目も覚める。

 昼食を挟んでパネルディスカッション。午前中は寒かったが,午後になって日も出てきて暑くなった。伊藤先生がコーディネイトで天笠先生、辻さんとの鼎談。テーマは「私たちにできること、すべきこと」それぞれの立場で発言があり,マスコミの責任についても話される。「遺伝子組替えをマスコミはあまり伝えてない」など話が出て、僕が指名される。「TVはなぜ遺伝子組替えを伝えないのか」との事。TVは映像がないとなかなか放送できないこと、僕のいた放送局でも伝えた事がある、などを発言する。急な指名でドキドキ。

 14時半。「日本農業力デザイン大学」は無事終了。食と農について新しい知識と体験を詰め込んで、15時27分武生発の特急「しらさぎ」で帰宅の途についた。充実した,しかも気分転換になった2日間であった。次回は12月。また参加しよう。

 

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コメント

こんにちは♪

 「池田町」検索で、見つけちゃいました♪

デザイン大学、遠い所からの参加、お疲れさまでした。
あまりお話しはできませんでしたが、同じ学びの場でお知り合いになれた事、感謝ですよね♪
私も、今回が、2回目でしたが、また、元気をもらって帰りました(*^^*)
美味しいお料理♪美味しい空気♪
 
それだけでも、「農村力」を味わえ、得をした気分ですよね♪

12月、また、お会いできるのを、楽しみにしています(*^^*)

寒さも厳しい時ですので、暖かいお洋服で♪

私のブログにも、遊びに来てくださいね♪

投稿: ささい みねこ | 2006年11月 7日 (火) 13時47分

12月もありがとうございました。
また、お越しくださいませ。
のんびりと過ごすのに、冬は、とっても
いい季節ですよ!
あと、よかったらうちのブログで
紹介させていただいてもいいでしょうか~?

投稿: 日本農村力デザイン大学 | 2006年12月 5日 (火) 12時40分

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